交通ルールについてよくある質問

  • 徐行とは時速何キロのことですか
  • 徐行とは、すぐに止まれるスピードのことです。
    道路交通法には具体的な数字で決められていませんが、一般的には、時速10キロメートル以下と考えられています。
    左右の見通しのきかない交差点に進入する際や、優先道路に進入するときなどには徐行しなければいけません。
  • 追越禁止場所はどのような場所ですか
  • 以下のような場所では追越しが禁止されています。
    追越禁止場所で追越しをして事故を起こした場合には、過失割合が大きくなります。

    ・道路標識などにより追越しが禁止されている場所
    ・道路の曲がり角付近
    ・上り坂の頂上付近または急な下り坂
    ・車線のないトンネル
    ・交差点とその手前30m(優先道路を走っている場合は除く)
    ・踏切、横断歩道、自転車横断帯とその手前30m
  • ゼブラゾーンとは何ですか
  • ゼブラゾーンとは何ですか

    ゼブラゾーンとは右図のように、道路に縞模様で書かれた部分をいいます。

    ゼブラゾーンは車両の走行を誘導するためにあるもので、導流帯ともいいます。
    道路交通法ではゼブラゾーンに入ることは禁止されていませんし、ゼブラゾーンを走行したからといって罰則もありません。

    しかし、やたらとゼブラゾーンに入るものではないと考えられています。
    そのため、ゼブラゾーンを走行する車両が事故を起こした場合には、過失割合が加算されることがあります。
  • 幹線道路とはどのような道路ですか
  • 交通事故の過失割合を検討する場合の幹線道路とは、歩道と車道の区別があって、片側2車線以上ある道路のことをいいます。
    具体的には、通行量の多い国道や県道が幹線道路になります。
    実際に過失割合を決める際には、個別に現場の道路状況などを確認し、幹線道路に該当するかどうかを判断します。
  • 道路交通法とは何ですか
  • 道路交通法(道交法)とは、交通安全と、道路上の危険や交通による障害を防止することを目的とした法律です。

    道路交通法には、道路の通行方法などが具体的に定められています。
    過失割合は、事故と類似した過去の裁判例を基準として決めていきますが、その過去の裁判例は、主に道路交通法の定めに沿って出されています。
  • 進路変更とは何ですか
  • 進路変更とは車線変更のことです。
    また、車線を変更しなくても、方向を変えて前方に進むことも進路変更になります。

    なお、進路変更の際には進路変更をする3秒前に合図(ウィンカーなど)を出し始め、進路変更が終了するまで合図を出し続けなければなりません。
  • 転回とは何ですか
  • 転回とはUターンのことです。
    対向車線を走る直進車や後続車など、他の車両の走行を妨げるおそれのあるときは、転回してはいけません。
  • 追越しと追抜きはどう違うのですか
  • 図:追い抜きと追い越しの違い

    追越しとは、車両が前方の車両等に追いついたときに、進路を変えて追いついた車両等の前へ出ることをいいます。

    これに対して、進路を変えずに前方の車両等の前へ出ることを追抜きといいます。
  • 一時停止とは何ですか
  • 車両などが一時的に止まることです。
    時間は短くとも、車輪の回転が完全に止まった状態をいいます。

    なお、一時停止すべき場所は、停止線(停止線のない場合は交差点)の直前です。
    交差点に進入する際には、見通しのきかない場所であっても停止線の直前で一旦停止しないといけません。
    その後、徐行して見通しのきく場所まで進み、必要があればそこで再度停止しないといけません。
  • 「明らかに広い」道路とはどのような道路ですか
  • 交差する道路の一方の幅員(道幅)が他方の道路よりも、客観的にかなり広いと一見して見分けられるものを「明らかに広い」といいます。
    明らかに広い道路を走行している場合、交差するもう一方の道路より優先度は高くなります。
  • 優先道路とはどのような道路ですか
  • 図:優先道路

    優先道路とは、センターラインが交差点の中を通り抜けている道路をいいます。

    通常、信号がなく、左右の見通しのきかない交差点に進入する際には徐行しなければいけませんが、優先道路を走行している場合には徐行の義務がありません。

本サイトご利用にあたってのご注意

本サイトでご案内するのは基本過失割合です。実際の事故では個々の事故状況を確認のうえ、過失割合を協議し決定します。
そのため、本サイトでご案内する基本過失割合と異なる結果となることもあります。