狭い道路や山道で安全にすれ違う方法

2023年5月時点の内容です。

カーナビの指示どおりに曲がったら住宅街の狭い道路だった、ドライブ中に細い山道に入りこんでしまった、などという経験はありませんか? そんな道では、「もしここで対向車が来たらどうしよう・・・」と不安になります。

狭い道路で上手に対向車とすれ違うためのポイントを紹介しましょう。

狭い道路でのすれ違いのポイント

基本的に一方通行に指定されていない道路の場合は、一般車ならば必ずすれ違える道路幅があります。しかし、路上駐車車両や電柱など思わぬ障害物があると、すれ違うことが困難なこともあります。こんな場合は、落ちついて譲りあいの気持ちを持って運転しましょう。

【ポイント1】早めにすれ違う場所を決める

狭い道路で対向車を見つけたら、まずはすれ違う場所を探します。左右ともに電柱などがなく比較的広いスペースを目標ポイントと決めましょう。一般的には自分の車線側に路上駐車車両や電柱などの障害物があった場合は、対向車に優先権があります。しかし、こうした場面では互いのドライバーが協力してすれ違うことを意識しましょう。

すれ違う場所

左側に電柱などの障害物がある場合は、対向車に優先権があるので先に通過させてあげましょう。

【ポイント2】落ちついてクルマを左に寄せる

互いのクルマの距離が接近してしまうとすれ違いが難しくなります。自分のクルマに近い場所に広いスペースがあった場合は、早めにその場所の左側にクルマを寄せましょう。クルマを寄せる際のポイントは、できるだけクルマを路肩に対してまっすぐ平行になるようにすることです。斜めに止めてしまうとすれ違いの際に接触してしまいやすくなります。なお、対向車が先に路肩に寄せてくれた場合は、ゆっくりとそちらに向かいましょう。

【ポイント3】すれ違う際はまっすぐに前進する

すれ違うポイントでは、2台ともにまっすぐに前進しながらゆっくりすれ違います。互いのクルマがまっすぐ前進して、ドアミラーがぶつからなければすれ違えます。なお、ここで無理にハンドルを操作すると接触の危険が高くなります。自信がないときや前方が障害物でつまっている場合は停止し、対向車が通り抜けるまで待ちましょう。

すれ違う場所

すれ違う際は徐行し、まっすぐに前進することを意識しましょう。

山道でのすれ違いは慎重に

通常、急な坂道におけるすれ違いでは登り車両が優先になります。これは停止後の再発進の難しさから決められているものです。ただし、片側が転落のおそれのあるがけになっている道路で、安全な行き違いができないときは、がけ側の車は一時停止をして道を譲りましよう。なお、対面通行が非常に難しい狭い林道などでは、一定間隔ごとに待避所が設けられています。こうした道で対向車と遭遇してすれ違えない場合は、待避所に近いほうがクルマを移動させるのが基本ルールになります。

山道でのすれ違い通行の注意点も、基本的には通常の道路と同じです。ただし、山道ではうかつに路肩に寄せると草で見えなかった側溝があったり、崩れやすい路面になっていたりすることもあります。自信のないときは一度クルマから降りて確認しましょう。また、山道は見通しが悪いためカーブの先からいきなり対向車が現れたりすることもあります。カーブではカーブミラーをしっかり確認し、速度を落として慎重に走行しましょう。

山道

山道では前の待避所からどのくらい走行したかを覚えておきましょう。


センターラインがなく、左右が住宅のカベや電柱などでふさがれた狭い道路を走行するのは、誰でも不安になります。こうした狭い道ではつねに周囲の状況を確認しながらゆっくりと走行し、対向車が来た場合のすれ違いの場所を意識しておきましょう。
なお、対向車が待機して譲ってくれた場合は、必ず手をあげる、頭を下げるなどお礼をして通りすぎるのがマナーです。