積雪・凍結道路の運転〜ドライブテクニック〜
2023年5月時点の内容です。
近年はスタッドレスタイヤの性能の飛躍的な向上で、雪道運転の危険度がかなり減少したと言われています。それでも雪道の運転に慣れていない方にとっては、冬はとても緊張するシーズンですね。
積雪・凍結道路を走行する際のポイントを紹介します。
タイヤをスリップさせない運転が基本
雪道運転の経験の浅いドライバーには、滑ってスピンしたらどうすればいいのか、凍結した坂道で滑り落ちてしまったらどうすればいいのか、という心配をされる方がいます。どんなに運転の上手いドライバーでも、大きく横滑りした状態を簡単に止めたり、路面がツルツルの急坂を素早く登ったりすることはできません。スリップしてからのことよりも、「スリップさせない運転」を心がけて走行しましょう。
雪道運転の基本は「急のつく操作は絶対しない」ということです。「急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキ」をできる限り避けて運転するということが、積雪・凍結道路を走行する際の大前提です。そして、タイヤが空転するほど強くアクセルを踏まない、タイヤがロックするほど強くブレーキを踏みつづけない、という2つのポイントも意識しておきましょう。
もちろん、サマータイヤのまま積雪・凍結道路を走行するのは非常に危険です。降雪時にクルマを運転する場合は、必ずスタッドレスタイヤに交換してください。
また、路面状況によって滑りやすさにも大きな違いが出ることも覚えておきましょう。例えば、積雪路面では通常の乾燥路面に比べて3.2倍も滑りやすく、凍結路面では5.4倍、さらにつるつるした凍結路面では8倍にもなります。
積雪路面は、天候や気温、車両の通行などによって状態が変化します。
路面状況の判断と駆動輪のトラクションを意識する
冬季に降雪量の多い地域に出かけた際に、思いのほかクルマがスムーズに走行していることに驚かされることがあります。雪道走行の上手なドライバーの方は、さまざまな路面状況の見極めと積雪・凍結道路における安全な運転操作を経験によって理解しています。そして、決して無理をしないこと、譲り合いの精神を持って運転することを心がけているのです。
雪道を走行する際は、つねに現在の路面状況を確認しましょう。比較的走行しやすい圧雪路、氷のようにツルツルになった危険なアイスバーン、シャーベット状の雪がうっすらと積もっている滑りやすい道など、雪道にもさまざまな路面状況があり、頻繁に変化しています。
クルマの挙動がもっとも安定するのは、駆動輪に適度なトラクション(*1)がかかっている状態、つまり緩やかな加速状態です。そして、駆動輪のトラクションが失われてしまうと、クルマはあっけなく操縦不能状態に陥ります。そのため、まずはご自身のクルマがFF(前輪駆動)車、FR(後輪駆動)車、4WD(四輪駆動)車のいずれかなのかを、必ず認識しておく必要があります。
ここで具体的な積雪・凍結道路におけるシーン別運転方法を紹介します。
【発進】
滑りやすい積雪・凍結路面で急激なアクセル操作をすると、駆動輪のトラクションが失われ、すぐにホイルスピンしてしまいます。できるだけアクセルをゆっくり踏みこみながら発進しましょう。MT(マニュアルトランスミッション)車なら2速、AT(オートマチックトランスミッション)車ならクリープ現象(*2)をうまく使いながら、徐々に加速してください。なお、近年のAT車には「スノーモード」というパワーを抑えて発進できる装置が装備されています。また、滑りやすそうな一時停止線付近や傾斜のある道の途中で停止するときは、他のクルマのスリップ跡などでツルツルになっている部分を避けて停止しましょう。
AT車にお乗りの方は、スノーモードが装備されているかどうかを確認しておきましょう。
【坂道】
上り坂では荷重の関係で、FF車はなかなかパワーが伝わりにくい、FR車はパワーがかかりすぎてスリップしやすいことを理解しておく必要があります。下り坂ではその逆で、FF車がスリップしやすくなり、FR車はパワーが伝わりづらくなります。
上り坂では発進時と同じ要領でゆっくりとアクセルを踏み、途中で止まらずにすむようにできる限り前のクルマとの十分な車間距離をとっておきましょう。下り坂ではギヤを落としてエンジンブレーキとポンピングブレーキ(*3)を併用し、タイヤをロックさせないように極力ゆっくりと運転します。早朝など坂道がツルツルの状態になりやすいときは、あらかじめ走行ルートを変更するなど、路面状況に応じた柔軟な対応をする心構えも必要です。
【カーブ】
直線部分では比較的安全に走行できても油断をしてはいけません。カーブで急ブレーキ、急ハンドルにならないようにあらかじめ準備しておきましょう。不安定になりやすい積雪・凍結道路のカーブでは、直線スピードの惰性のままアクセルを放して曲がるといった運転方法は非常に危険です。ポンピングブレーキとエンジンブレーキをうまく使ってカーブ直前までにしっかりと減速し、アクセルを一定に保って軽くトラクションをかけながら、ゆっくりとカーブを抜けましょう。このとき不必要にアクセルを強く踏みこんだり、急にアクセルから足を離したりしないことが重要です。
【わだち走行時の注意】
積雪量の多い道やシャーベット状態の路面などでは、他のクルマの走行跡であるわだちに沿って走行したほうが走りやすいでしょう。ただし、深いわだちの側面にタイヤが接すると、急激にハンドルをとられた状態になり、横滑りしてしまう危険があります。できるだけ低速で、タイヤがとられた場合を考えてしっかりとハンドルを握っておきましょう。交差点や車線変更などでわだちから脱出する場合は、前輪に極端な抵抗がかからないように、なだらかになっている部分を探して抜け出します。なお、気温の低いときなどに、わだち部分にアスファルトの舗装が黒く光って見えている路面は注意が必要です。溶けた水が凍りついたブラックアイスバーン(*4)と呼ばれる非常に危険な状態になっていることがあります。極力安全な速度で慎重に運転してください。
スタッドレスタイヤの性能向上とともに、ABS(*5)や横滑り防止装置などクルマ自体の技術進化も進んでいます。ですが、こうした技術はあくまで安全に走行するためのものであって、無謀なスピードで走行できるわけではないということを覚えておきたいものです。
継続手続・2台目以降のお車の新規申込は、
ご契約者ページをご利用ください。
ご契約者の2台目以降の契約はマイページからの手続きがお得!
2台目以降はマイページ新規申込割引でさらに1,000円割引
※お支払回数によっては、記載の割引額 ちょうどにならない場合があります。
- インターネット割引12,000円※
- 24時間ネットで申込完結
- クレジットカード分割払OK
- 最短翌日から補償開始
※お支払回数によっては、記載の割引額ちょうどにならない場合があります。
ご契約者の方
自動車保険ガイド
- 自動車保険ガイド
- 代理店型保険会社からの乗換ガイド
- 補償内容の選び方
- 等級制度ガイド
- 契約手続の流れ
- 等級引継ぎガイド
- 車両保険ガイド
- 人気乗用車の保険料例
- トヨタ プリウスの保険料っていくら?
- ニッサン ノートの保険料っていくら?
- トヨタ アクアの保険料っていくら?
- トヨタ C-HRの保険料っていくら?
- ホンダ フリードの保険料っていくら?
- ホンダ フィットの保険料っていくら?
- トヨタ シエンタの保険料っていくら?
- トヨタ ヴィッツの保険料っていくら?
- トヨタ ヴォクシーの保険料っていくら?
- ニッサン セレナの保険料っていくら?
- トヨタ ルーミーの保険料っていくら?
- トヨタ カローラの保険料っていくら?
- スバル インプレッサの保険料っていくら?
- トヨタ タンクの保険料っていくら?
- ホンダ ヴェゼルの保険料っていくら?
- トヨタ ハリアーの保険料っていくら?
- トヨタ ノアの保険料っていくら?
- トヨタ パッソの保険料っていくら?
- ニッサン エクストレイルの保険料っていくら?
- スズキ ソリオの保険料っていくら?
- マツダ デミオの保険料っていくら?
- トヨタ ヴェルファイアの保険料っていくら?
- ホンダ ステップワゴンの保険料っていくら?
- トヨタ エスクァイアの保険料っていくら?
- トヨタ アルファードの保険料っていくら?
- マツダ CX-5の保険料っていくら?
- スズキ スイフトの保険料っていくら?
- トヨタ クラウンの保険料っていくら?
- ホンダ シャトルの保険料っていくら?
- マツダ アクセラの保険料っていくら?
- マツダ CX-8の保険料っていくら?
- スズキ クロスビーの保険料っていくら?
- 年代別の保険料相場
- 交通事故の過失割合
- 歩行者と四輪車の事故
- 青信号で横断歩道を渡る歩行者と赤信号無視の四輪車の事故
- 駐車スペース内での、歩行者と四輪車の事故
- 通路での歩行者と四輪車の事故
- 四輪車同士の事故
- 青信号車と赤信号車の事故
- 同幅員の交差点での事故
- 一方通行違反のある事故
- 方が明らかに広い道路での事故
- 一方に一時停止の規制がある道路での事故
- 交差する道路のうち一方が優先道路である場合
- 信号機のある交差点に、直進車・右折車ともに青信号で進入した場合の事故合
- 信号機のない交差点での事故
- 右折車が優先道路に出る場合の事故
- 道路外から道路に進入するために左折する場合
- センターオーバー
- 進路変更車と後続直進車の事故
- 転回(Uターン)中の車と直進車との事故
- 駐停車車両への追突事故
- 一方に一時停止の規制がある交差点での事故
- 進路変更車とゼブラゾーンを進行した後続直進車の事故
- 交差点に進入した四輪車と緊急車両の事故
- 駐車場内の交差点での出会い頭の事故
- 駐車場内で駐車スペースから出る際に、前方通路を走る車と衝突
- 駐車場内の通路を進行する四輪車と、駐車スペースに進入しようとする四輪車の事故
- 駐車場内で、隣の駐車車両に接触・衝突
- 四輪車と二輪車の事故
- 赤信号で交差点に進入した直進四輪車と青信号で進入した直進四輪車の事故
- 赤信号で交差点に進入した直進二輪車と青信号で進入した直進四輪車の事故
- 同程度の道幅の交差点での事故(二輪車が左方、四輪車が右方の場合)
- 同程度の道幅の交差点での事故(四輪車が左方、二輪車が右方の場合)
- 四輪車に一時停止の規制がある場合の事故
- 同程度の道幅の交差点での事故(四輪車が左方、二輪車が右方の場合
- 信号機のある交差点に、直進二輪車・右折四輪車ともに青信号で進入した場合の事故
- 四輪車と二輪車(バイク)のドア開放事故
- 二輪車(バイク)の駐停車車両への追突事故
- 信号のない交差点で、左折する四輪車が、後方から直進してきた二輪車を巻込む事故
- 四輪車と自転車の事故
- 交差点に青信号で進入した自転車と、赤信号で進入した四輪車の事故
- 交差点に青信号で進入した四輪車と、赤信号で進入した自転車の事故
- 同程度の道幅の交差点での事故
- 広い道路からの自転車と、狭い道路からの四輪車の事故
- 広い道路からの四輪車と、狭い道路からの自転車の事故
- 四輪車側に一時停止(止まれ)の規制がある場合
- 自転車側に一時停止(止まれ)の規制がある場合
- 自転車が優先道路を走行している場合
- 四輪車が優先道路を走行している場合
- 四輪車が一方通行を逆走している場合
- 自転車が一方通行を逆走している場合
- 同程度の道幅の交差点における「ながらスマホ」の自転車と四輪車の事故
- 前方を走る自転車が障害物を避けるために進路変更した際の接触事故
- 高速道路での事故
- 四輪車同士の事故
- 四輪車が加速車線、二輪車が本線車道を走行中の事故
- 二輪車が加速車線、四輪車が本線車道を走行中の事故
- 走行車線から追越車線へ進路変更する場合の事故
- 走行車線から追越車線へ進路変更する場合の事故(四輪車が走行車線、二輪車が追越車線)
- 前車の急ブレーキによる後続直進車の追突事故
- 歩行者と自転車の事故
- 横断歩道中の信号変更がない事故
- 横断歩道中の信号変更がある事故
- 歩行者が青信号で横断を開始した事故
- 歩行者が赤信号で横断を開始した事故
- 信号機の設置されていない横断歩道上の事故
- 車道通行が許されている場合の事故
- 車道通行が許されていない場合の事故
- よくある質問
- 過失割合全般
- 交通ルールについて
- 保険金のお支払いについて
- 自動車保険の自然災害ガイド
- 自動車保険の書類ガイド
- 自動車の税金ガイド
- 型式別料率クラスとは
- マンガでわかる自動車保険
- ご契約者ガイド
お問合せ
新規のお客様
0120-919-928
電話受付 9:00〜20:00
(土・日・休日も20:00まで受付)