自動車保険の月払い(分割払い)とは?
年払いとどちらがお得?メリット・デメリットと選び方をFPが解説

年払いと月払いのどちらにするか悩む人物のイメージ(年払いの袋と月払いの複数の支払い袋を比較しているイラスト)

※この記事は、一般的な自動車保険商品について説明しております。ソニー損保の自動車保険の詳細はこちらからご確認ください。

この記事で分かること

  • 自動車保険料の主な支払方法は年払い(1回払)と月払い(分割払い)の2種類
  • 年払いは月払いに比べ割安だが、月払いは1回の支払額を抑えられる
  • 途中解約する場合、月払いの方が支払う保険料総額が安くなるケースが多い
  • 月払いの支払方法はクレジットカードのみとする保険会社も多い

自動車保険(任意保険)は、条件によっては保険料が結構高いと感じることもあります。1年をまとめて支払う年払いではなく、分割で支払う月払いを検討したい場合もあるでしょう。自動車保険の保険料の支払方法は年払いだけでなく、月払いもあります。なお、年払いの呼称は「一括払い」や「一時払い」など保険会社によって異なります。ここでは、年払いと月払いそれぞれのメリット・デメリットのほか、自分に合う選び方をご紹介します。

1.自動車保険の支払方法の種類

自動車保険の保険料の支払方法は、大きく分けて「年払い(1回払)」と「月払い(分割払い)」の2種類があります。保険会社ごとに取扱いが異なるため、それぞれの特徴を確認しましょう。

1-1.年払い(1回払)

年払い(1回払)は、1年分の保険料を契約時にまとめて支払う方法です。支払いが1度で済むため、毎月の残高確認や振替などの手間がかかりません。

利用できる支払方法は、口座振替(銀行引落とし)やクレジットカード払い以外にも、払込票(コンビニ・銀行・郵便局)、スマホ決済、銀行振込など多岐にわたりますが、利用できる方法は保険会社ごとに異なります。

1-2.月払い(分割払い)

月払い(分割払い)は、年間の保険料を分割して毎月支払う方法です。12回に分けて支払う12回払いが一般的ですが、保険会社によっては、月払いのことを「11回払い」と呼ぶ場合があります。これは、初回の支払時に2ヵ月分をまとめて支払い、残りの期間を10回に分けて支払う仕組みを採用しているためです。

月払いで利用できる支払方法は、クレジットカード払いのほか、口座振替(銀行引落とし)などが選択できる場合もあります。ただし、保険会社によってはクレジットカード払いのみとしているケースもあるため、事前に確認が必要です。

2.自動車保険の保険料を年払いするメリット

まずは、自動車保険の保険料を年払いするメリットを見ていきましょう。

2-1.月払いよりも保険料が割安

保険料を年払いする一番のメリットは、月払いよりも年間の保険料総額が安くなることです。一般的に、月払いは分割割増が適用されるため、年払いに比べて年間の保険料総額が高くなります。

例えば、月払いを利用すると、1回払よりも年間保険料の総額が5%高くなるのが一般的です。年払いでも月払いでも補償内容に差はありませんので、手元資金に余裕がある場合には年払いのほうが有利といえるでしょう。

2-2.保険料を支払う手間が少ない

年払いは、1年分の保険料を一括で支払うため、入金や決済の管理などの手間は1度だけで済みます。口座振替やクレジットカード払いの場合、毎月の残高確認や決済結果などを気にする必要がなくなるメリットがあります。

2-3.保険料の支払方法を選べる

保険会社により異なりますが、年払いのほうが保険料の支払方法の選択肢が多い傾向にあります。クレジットカード払いや口座振替に加え、年払いの場合、コンビニ払いや銀行振込、スマホ決済なども選べますが、月払いではこれらの一部の支払方法が利用できない場合があります。

利用できる支払方法の詳細については、各保険会社のウェブサイト等でご確認ください。

3.自動車保険の保険料を年払いするデメリット

続いては、自動車保険の保険料を年払いする際のデメリットをご紹介します。

3-1.1度に支払う額が大きい

年払いでは、年間の保険料を一括で支払う必要があります。月払いであれば1ヵ月分ずつの支払いで済みますが、年払いではその全額を一度に用意しなければなりません。特に等級が低い人や、補償内容を手厚くしている人は保険料が高くなりやすいため、経済的な負担が大きくなる可能性があります。

3-2.途中解約すると月払いよりも保険料総額が高くなる場合がある

年払いと月払いでは、途中で契約を解約した場合の返還保険料の計算方法が異なることがあります。計算方法は会社によって異なり、年払いの解約で「短期料率(短期率)」という係数が使われる会社の場合、月払いの解約で使われる「月割」での計算よりも、支払保険料の総額が割高になる傾向があります。そのため、当初は安かったはずの年払いのほうが、結果として自己負担額が多くなるケースがあるのです。

4.自動車保険の保険料を月払い(分割払い)にするメリット

続いては、月払いのメリットを詳しく見ていきましょう。

4-1.1度に支払う額が少ない

月払いのメリットは、1回あたりの支払額が少なくて済むことです。保険会社によって仕組みは異なりますが、初回の支払い以降は毎月の負担が一定となるため、家計管理がしやすいのも特徴です。

等級が低く保険料が高くなりやすい初心者ドライバーや、一度にまとまった出費を避けたい人にとって、無理のない支払方法といえるでしょう。

4-2.途中解約すると保険料総額が年払いよりも抑えられるケースがある

前述のとおり、保険を途中解約する場合の返還保険料の計算方法は、月割りと年払いで異なる場合があります。年払いの契約について「短期料率」を用いて計算する会社の場合、解約のタイミングによって「月割り」で計算する月払いのほうが、結果的に支払う保険料総額が安くなるケースがあります。

車を手放す予定があるなど、保険期間の途中で解約する可能性がある人は、月払いにしておくことで保険料の負担を抑えられる場合があることを確認しておきましょう。

5.自動車保険の保険料を月払い(分割払い)にするデメリット

続いては、自動車保険の保険料を月払いする場合のデメリットをご紹介します。

5-1.年払いにするより保険料総額が高くなる

月払いにすると一般的に、年間の保険料総額は年払いよりも高くなります。月払いには「分割割増」が適用されるため、年払いに比べて5%程度の割増料金が上乗せされるからです。

この差額は分割して支払うための手数料のようなもので、途中解約の可能性が低いのであれば、一括で支払う年払いの方が実質的な負担は少なくなります。

5-2.保険料を毎月支払うことに伴う手間が多い

月払いでは毎月保険料を口座振替やクレジットカード払いで支払うため、毎月の引落しや請求が発生し、残高確認の手間は年払いよりも多いといえるでしょう。

5-3.支払方法が限られる

月払い(分割払い)では、利用できる支払方法が限られるケースがあります。保険会社によっては、月払いの支払方法をクレジットカード払いのみとしていることがあり、その場合はコンビニ払いや銀行振込、口座振替などは選択できないことが一般的です。クレジットカードを持っていない人は月払いを利用できないため、年払いを選ぶ必要があります。

なお、クレジットカード会社の分割払いやリボ払いを利用したい場合は、一度保険会社にて年払いで決済を行ったあと、カード会社で別途手続きを行う必要がある場合があります。

ただし、分割払いやリボ払いの可否はカード会社によって異なるため、事前に確認が必要です。また、カード会社所定の手数料が発生する場合がある点にも注意が必要です。

6.結局、年払い(1回払)と月払い(分割払い)はどちらがお得?

年払いと月払いの一般的な違いを表にまとめると、以下のとおりです。

比較項目 年払い(1回払) 月払い(分割払い)
1年間の保険料の総額 月払いより安い 年払いに比べて割増になる
1回の支払額 多い 少ない
利用できる支払方法 選択肢が多い 限定的
支払いの管理・手間 年1回の支払いで完了 毎月の引落とし確認が必要
支払サイクル 年1回 毎月(会社によって分割払いの回数は異なる)

保険料の総額を重視するなら年払い、1回あたりの支払額を抑えたいなら月払いが適しています。途中で解約する可能性がある場合は、月払いのほうが総額の保険料負担を抑えられるケースがあることも判断材料の一つになるでしょう。

7.自動車保険の月払い(分割払い)に関するQ&A

自動車保険の月払い(分割払い)について、よくある疑問にお答えします。

Q1.自動車保険を後から分割払いにすることはできますか?

A.契約時に年払い(クレジットカード払い)を選択した後、カード会社に分割払いやリボ払いへの変更を依頼することで、実質的に分割での支払いが可能になる場合があります。

ただし、分割払いやリボ払いへの変更ができるかどうかはカード会社によって異なります。また、カード会社所定の手数料が発生するため、事前にご利用のカード会社へ確認してください。

Q2.自動車保険の月払い(分割払い)を年払い(1回払)に変更することはできますか?

A.一般的に、保険期間の途中で月払い(分割払い)から年払い(1回払)へ支払方法を変更することはできません。

保険会社によりますが、支払方法の変更は契約の継続(更新)時にウェブサイトから手続きが可能です。保険料の節約を考えて年払いに切り替えたい場合は、次回の更新手続きの際に年払いを選択するとよいでしょう。

8.年払いか月払い(分割払い)かは経済状況と今後の予定で決めよう

自動車保険の保険料を年払いにするか月払い(分割払い)にするかは、それぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとはいえません。

途中解約の可能性が低く、経済的にも余裕があるのであれば年払いが保険料の面では有利です。一方、まとまった出費を避けたい場合や、途中で解約する可能性がある場合は月払いにするなど、自分の経済状況や今後の予定を考慮して決めるとよいでしょう。