Aさんは落ち着いて、まず警察に110番通報しました。すると2名の警察官が現場に来てくれました。ケガ人がいなかったため、物損事故として受理されました。
警察官からは、特に違反点数や罰金などの話はされず、「ガードレールの所有者から連絡があるかもしれない」と言われました。
ガードレールとの接触事故を起こしてしまった際の事故発生から解決までの流れをご紹介します。
事故発生直後はどこに連絡すべきか、ガードレールを破損したことによる罰則の有無、弁償費用やお支払いする保険金について、具体的な事例をもとに説明します。
Aさんは車で子供を迎えに行こうとして交差点を左折したところ、誤ってガードレールにぶつかってしまいました。幸いケガ人はいませんでしたが、自分の車のバンパーとフェンダーに傷がつき、ガードレールが曲がってしまいました。
項目 | 損害額 |
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ガードレール復旧費用 | 110,000円 |
Aさんの車の修理代 | 129,000円 |
合計 239,000円 |
使った保険 | お支払金額 |
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対物賠償 | 110,000円 |
車両保険 | 129,000円−50,000円(免責金額)=79,000円 |
合計 189,000円 |
今回は道路管理者から後日連絡があるというケースでしたが、復旧の手続きについては警察届出時に担当官に確認すると良いでしょう。
運転操作のミスなどでガードレールや標識を破損した物損事故では、特に罰則はありません。
ガードレール本体の費用は、強度や形状によって異なります。加えて設置するための工賃が別途かかります。さらに連結したガードレールの場合は損害が大きくなり、高額になるケースがありますので、保険を使うことを視野に入れましょう。
ガードレールにぶつかり、対物賠償や車両保険を使うと翌年の等級は3等級ダウンします。また、事故あり係数適用期間は3年加算されます(上限は6年)。
※ 本事例では最後に運転者が復旧依頼書の記載を行いましたが、管轄の自治体によって書類の名称や手続きの方法が異なることがあります。
※IDや番号の名称については、
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