血小板数の数値について知りましょう。思わぬ病気が隠れていることも

血小板は傷を修復する役目を持っています。検査でその数値に異常が見られる場合は、思わぬ病気の可能性を示していることがあります。

1.血小板とは?

注射後に当てられたガーゼ
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血小板とはどんな役目を持っているのでしょうか?

傷をふさぐ役割がある

子供のころ、転んでケガをしたあとの傷にかさぶたができて、そのままにしておいたらいつの間にかふさがっていた……という経験は誰でもあると思います。そのように傷がふさがるのは、血液に血小板が含まれているおかげです。


血管が破れた場合、まず血小板が壊れた場所に集まり、傷をふさごうとします。その後、さらに凝固因子とよばれるたんぱく質が傷口に集まり、変化していきます。

最終的には、フィブリンとよばれる物質で傷が完全にふさがり、止血が完了します。


血小板は血液全体に占める割合は1%以下と非常に少ないですが、血液の流出を血管から防ぐという大切な役割を持っているのです。

2.血小板数からわかること

血管中を流れる血液の血小板
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健康診断における血液の検査では、血小板の数も測定します。
血小板数の異常を見ることにより、様々な病気の可能性が考えられます。

血小板数の基準値

血小板数の基準値は、各検査機関によってばらつきがあります。血液検査の結果を見る際にはその用紙に記載されている基準値をご確認ください。

一例として、日本人間ドック学会の基準値を掲載いたします。

使用している単位は「×10,000/μl(マイクロリットル)」となっています。


(基準範囲)13.0〜34.9

(要注意)10.0〜12.9、35.0〜39.9

(異常)9.9以下、40.0以上

血小板数の異常から考えられること

血小板数が高値を示す場合、血小板が過剰に作られることによる血小板増多症、骨髄繊維症、慢性骨髄性白血病、鉄欠乏性貧血、あるいは血小板の異常になる血小板無力症などが疑われます。

血小板数が低値を示す場合は、血小板を作る量が減ることによる再生不良性貧血や急性白血病、肝硬変、血小板の消費が増えることによる特発性血小板減少性紫斑病、膠原病などが疑われます。

このように、血小板数が多くても少なくても血液にかかわる病気の可能性があります。血小板数がとても高い、あるいはとても少ないなどの時は早めに医療機関を受診したほうがよいでしょう。

・偽性血小板減少症

血液を採取される時に何本もの試験管にとられた記憶もあると思います。

その時に予め試験管の中に液体が入っているものがあります。その液体は抗凝固薬といって血液を固まらせなくする薬が入っています。その抗凝固薬の種類にEDTAという物質があるのですが、0.2%程度の頻度でその物質と血小板が反応するかたがいます。その結果、実際には血がとまりにくい、出血しやすいなどの自覚症状などがないにも関わらず検査で血小板数が低くでてしまいます。このような、本当は違うのに検査結果上は血小板減少が指摘されるかたを偽性血小板減少症といいます。

偽性血小板減少症が疑われるかたは、EDTAの入っていない試験管を用いて再検査を行うことで正しい数値を調べます。

おわりに

血小板の存在は普段は意識することが少ないですが、その数値の異常はあまり知られていない深刻な病につながっていることがあります。

血液検査で血小板の数値に関して指摘されたら、一度は医療機関を受診し、より詳しい検査を受けるようにしましょう。

  • この内容は医師の監修のもと制作していますが、健康に不安のある場合は、正確な診断・治療のために医療機関等を受診してください。