健康診断における赤血球数(RBC)について。貧血になっているかも…?

赤血球数(RBC)は健康診断において血液の検査を行う際の項目の一つです。赤血球数の減少・増加は身体の異常を知るための手がかりです。

1.赤血球とは

赤血球とはどのようなものなのでしょうか。

身体の中を流れる血液は、主に赤血球・白血球・血小板の3つの細胞で構成されています。

赤血球は血液の細胞成分のほとんどを占めており、肺で受取った酸素を全身に行きわたらせ、逆に不要となった二酸化炭素を全身から回収して肺に戻し、体外へ排出する役目を担っています。赤血球がガス交換をスムーズに行うためにはヘモグロビンというたんぱく質が必要です。ヘモグロビンに含まれるヘム鉄は酸素の多い場所では酸素と結びつき、少ない場所では放出する特徴があり、それを利用しているのです。


また、人間の血液が赤いのはヘモグロビンが赤い色素であるためです。イカなどの軟体動物、あるいはエビなどの血液は青いことが知られていますが、これは彼らの血液中にヘモグロビンと同じ働きをしているヘモシアニンが銅を含んだ青い色素であるためです。

2.赤血球数(RBC)とは

採血後の注射器
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血液の検査で行われている赤血球数からわかることは何でしょうか。

赤血球の数値

赤血球の基準値(基準範囲)や単位は、検査を行う各検査機関や病院ごとにばらつきがありますが、日本人間ドック学会においては「10,000/μl(マイクロリットル)」という単位を使用しています。基準値は以下のように設定されています。


(男性)基準範囲:400〜539 要注意:360〜399または540〜599 異常:359以下または600以上

(女性)基準範囲:360〜489 要注意:330〜359または490〜549 異常:329以下または550以上

赤血球数の検査からわかること

赤血球が高値を示す場合、多血症や睡眠時無呼吸症候群といった病気によるものであるかあるいは、ストレス・脱水・喫煙などが考えられます。

低値を示す場合は、どこかの臓器から出血している可能性や生理に伴うものなどがあげられます。

また、赤血球数の検査はヘモグロビン・ヘマトクリット・赤血球指数(MCV、MCHなど)の結果とあわせて貧血の原因を調べるために使用することが多い検査です。

3.貧血を改善するためには

血液中を流れる赤血球
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貧血はありふれていますが、決して侮ることはできません。
貧血の原因としては、ポピュラーな鉄欠乏貧血だけでなく、腎臓や肝臓の働きが悪くなることによるものや、がんなどの重い病気が原因となっていることがあります。

貧血とは

書いて字の通り身体の内部の血液が不足することをいいます。


もう少し詳しく説明しましょう。赤血球は人間の身体に酸素を行きわたらせる作用があること、その赤血球の主成分であるヘモグロビンはヘム鉄といわれる鉄からできていることは最初に述べました。つまり、ヘモグロビンの量が減ることを貧血といいます。

貧血の症状

貧血の症状としては、動悸・息切れ・めまい・頭痛・脱毛・肌荒れ・けん怠感などといったものがあります。急激に起きている貧血の場合は日常生活が送れなかったり、気を失ってしまうこともあります。また、慢性的に貧血の状態が続いている人では皮膚や粘膜が青白くなるかたもいます。 血液検査で貧血の疑いを指摘された場合は医療機関を受診し、精密検査を行うことをおすすめします。

おわりに

血液の主成分である赤血球。その数を示す赤血球数(RBC)の数値は健康のバロメータです。 基準範囲を超える、もしくは下回る場合は精密検査の受診をおすすめします。

  • この内容は医師の監修のもと制作していますが、健康に不安のある場合は、正確な診断・治療のために医療機関等を受診してください。