全国エリア別クマ被害と住まいの防衛意識調査
クマの冬眠明け、4月には出没数が約5.5倍へ急増。「身体的被害」への不安が最多。住まいや敷地内への被害懸念も約2割に。クマ被害が、火災保険の補償対象になる可能性を9割以上が「知らない」と回答。
ソニー損保は、全国10エリアの持ち家居住者かつ火災保険加入者1,000名を対象に「クマ被害と住まいの防衛意識調査」を実施しました。調査の結果、住まいや敷地内への被害懸念を抱える人が約2割いることが判明しました。またクマ被害が火災保険の補償対象になる可能性があることを、9割以上の人が「知らない」と回答する結果となりました。
なぜ今、住宅街でのクマ対策が必要なのか
環境省の発表によると(※1)、2025年度のクマによる人身被害数は、2008年度以降過去最多を更新しています。近年、山林の餌不足や耕作放棄地の増加により、人里周辺で暮らし、街中に出没する「アーバンベア(都市型クマ)」の存在が深刻な社会問題となっています。特に警戒が必要なのが、冬眠明けの春期です。活動期に入ると出没件数は短期間で急増する傾向にあり、被害が本格化する前の住まいの点検や備えが急務となっています。
- 環境省「クマ類による人的被害について[速報値]」https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/injury-qe.pdf
出没数は冬眠明けから急増。4月には前月比約5.5倍へ
環境省が発表したクマ類の出没情報(※2)を参照すると、冬眠明けの4月には795件(前月比約5.5倍)、5月2,515件(前月比約3.1倍)と、急増する傾向にあります。本格的な活動期を迎える前に、火災保険の補償内容を再確認しておくことは、万一の被害に際して家計や生活を守るための有効な備えとなります。 このような背景を踏まえ、ソニー損保では、全国10エリアの持ち家居住者かつ火災保険加入者1,000名を対象とし、「クマ被害と住まいの防衛意識調査」を実施しました。
- 環境省「クマ類出没件数(5カ年)」より引用。各年度(4月~3月)の数値。https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/syutubotu.pdf
調査概要
- 名称
- ソニー損保 クマ被害に関する意識調査
- 調査対象者
- 持ち家家庭で火災保険に加入している人
- サンプル数
- 1,000名
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査期間
- 2026年2月20日~2月25日
- 構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にならない場合があります。
1.東北では6割以上がクマによる被害は身近な脅威に。エリアで分かれる「危機感の温度差」。
直近1~2年以内に居住地域でクマの出没情報を耳にした人は、全体平均で36.7%にのぼりますが、地域による格差が非常に顕著に現れています。特に北海道、東北、北陸、甲信越の4エリアでは、2人に1人以上が出没情報を耳にしており、地域によってはクマの存在が身近な脅威となっている実態がうかがえます。
こうした出没頻度の高さは住民の心理にも大きな影響を与えており、自分が住む地域での被害発生について、全体の27.8%が不安を感じている中で、特に東北エリアでは66.0% (「非常に不安を感じる」23.0%、「やや不安を感じる」43.0%)もの人々が身近な脅威として危機感を募らせています。結果から、出没情報を耳にする頻度が高い地域ほど、不安も高まっていることがわかります。特に東北エリアでは出没情報の認知が86.0%(「頻繁に聞いた」38.0%、「時々聞いた」40.0%、「一度だけ聞いた」8.0%)と全エリア中で最も高く、そのまま不安の高さに直結している点が特徴的です。
2.「身体的被害」への不安が最多。住まいや敷地内への被害懸念も約2割に。
具体的にどのような被害に不安を感じるかという問いに対しては、全体で「身体への被害(自分や家族、ペットのケガ)」が48.8%と半数近くに達し、最も高い結果となりました。これに次いで、「自宅(建物本体)への被害(18.3%)」や「自宅の敷地内(庭、物置、フェンス、車庫など)への被害(18.1%)」といった、生活の拠点となる住まいへの損害を懸念する声がそれぞれ約2割に及んでいます。特に、クマの出没情報を耳にする機会が多い北海道・東北・北陸・甲信越の4エリアでは、6割以上の人々が身体への危害を一番に挙げており、人里近くまでクマが迫っていることへの切迫した恐怖が浮き彫りになっています。
3.子どもの安全に不安を感じる親の4割以上が「無対策」の現状。
小中高生(小学生~18歳)のお子さまがいる世帯(n=327)を対象に、クマ被害による子どもへの影響や不安について調査したところ、全体の半数以上(51.7%)が不安を感じていることが分かりました。そのうち、「不安を感じるが、対策はできていない」という回答は全体の23.9%にのぼり、不安を感じている層に限定すると、46.2%が「不安を感じつつも具体的な対策を実施できていない」実態が浮き彫りとなりました。
あなたがクマ被害に関して、子どもへの影響で不安に感じることはありますか。また何か対策を行っていますか。(MA,n=327)
4.クマなどの侵入を防ぐ住まいの対策、8割以上が「無対策」。
クマなどの野生動物の侵入を防ぐ住まいの対策については、全体で83.8%の方が「特に何も行っていない」と回答しており、具体的な行動に移せていない実態が浮き彫りとなりました。出没情報が多い東北エリアでは、「ゴミや果樹、ペットフードなどの管理(21.0%)」や「草刈り、廃材の撤去(25.0%)」といった一定の対策が見られるものの、57.0%の方が無対策の状態にあります。
対策を行っていない理由として、全体では「自分の住む地域でクマ被害は起きないと思う(71.8%)」という回答が最多ですが、出没多発地域では、「何をすればよいかわからない」という声が、東北で43.9%、北陸で35.6%と多い結果となり、対策方法がわからないため「無対策」となっている状況もうかがえました。
5.クマ被害が火災保険の補償対象になる可能性があることを9割以上が「知らない」と回答。
火災保険の見直しの実態を詳しく見ると、「1年以内」に見直した人は14.4%に留まっています。一方で、「これまでに見直しをしたことがない(32.8%)」や「覚えていない・わからない(13.6%)」に加え、最後に実施してから「1年超」が経過している人(1~3年以内:14.4%、3~5年以内:9.5%、5年よりも前:15.3%)を合計すると8割以上(85.6%)に達しており、加入時のまま、補償内容が見直されていない実態が明らかとなりました。さらに、クマによる建物被害が火災保険で補償できる可能性があることについても、94.5%もの人が「知らない」と回答しています。
昨今の全国的なクマ被害の増加を受け、今後の補償内容の確認・見直しをしたいかの意向については、全体では36.3%(「非常にそう思う」6.4%、「ややそう思う」29.9%)に留まるものの 、クマの出没数が多い地域では、東北で62.0%、北海道で52.0%、甲信越で49.0%が「確認・見直したい」と回答しており、被害が身近な脅威となっている地域ほど、補償内容を確認・見直したいという意向が顕著に現れています 。
クマによる住まいの被害に、火災保険が役立つ可能性も
クマが住宅の壁などを壊したり、物置のシャッターをこじ開けたりした場合、ソニー損保の火災保険では、基本補償「外部からの物体の衝突など」、特約「破損・汚損損害等補償特約」が適用される可能性があります。
個々のケースに応じて判断しますので、不安な方は基本補償・特約あわせてご検討いただくと安心です。
- 基本補償「外部からの物体の衝突など」
例1:クマが自宅の建物の外部から激突して、外壁等を壊した場合などに補償されるケースがあります。
- 特約「破損・汚損損害等補償特約」
例2:クマが自宅の建物の開いている窓やドアから侵入し、建物内部から壁や窓ガラスを割った、家具などを損壊した場合などに補償されるケースがあります。
例3:クマが爪で繰り返し建物の外壁を擦ったことで損害が生じた場合などに補償されるケースがあります。
利用条件
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