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トラブルデータ 情報提供元:ジェイアイ傷害火災保険株式会社

事故発生率

3.33%(30人に1人)で5年連続最高値更新

2010年度の海外旅行での事故発生率は3.33%となり、当社が本調査を開始して以来最高値となりました(5年連続最高値更新)。これは30人に1人が何らかの事故に遭っている計算です。

携行品の盗難や破損を補償する「携行品損害」、搭乗便の欠航や遅延時の食事代など、旅行行程上の偶然な事故を補償する「旅行事故緊急費用」に代表されるように、海外旅行保険の役割が重大事故だけでなく、より海外旅行中に発生するトラブルを包括的に補償する方向になっており、事故発生率も増加しております。

支払項目別事故状況

1位 治療・救援者費用(41.0%)、2位 携行品損害(35.2%)、3位 旅行事故緊急費用(18.3%)

旅行事故緊急費用の支払い割合が過去最高に

海外旅行保険で最も多く支払われている補償項目は「治療・救援費用」で、腹痛・風邪などの疾病やケガによる治療費用、入院した際に家族が現地に駆けつけるのにかかる渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用を補償するものです。前年比で89.9%と割合は減少していますが、全体の4割以上を占めています(全体に占める割合41.0%、前年比89.9%)。

次いで多いのが、携行品の盗難や破損を補償する「携行品損害」(割合35.2%、前年比99.6%)、3番目に搭乗便の出発遅延や航空会社に預けた荷物が現地に届かないなどの偶然な事故を補償する「旅行事故緊急費用」(割合18.3%、前年比137.3%)と続き、これら3項目の合計が全体の94.5%に達しています。

2010年度は、ヨーロッパの寒波などの大規模自然災害、バンコクやエジプトでのデモなどにより旅程の変更が多数発生したことから、「旅行事故緊急費用」の割合が18.3%で前年比137.3%と大幅に増加し、本調査開始以来最高を記録しました。また、「旅行変更費用」(割合1.2%、前年比102.9%)も増加しています。

  • 「旅行事故緊急費用」とは、航空機の遅延・欠航など予期せぬ偶然な事故により被保険者が負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代など)をお支払いする特約です。
  • 「旅行変更費用」とは、海外旅行を途中で取りやめ帰国した場合の交通費や、出国を取りやめた際にかかる取消料・違約料をお支払いする特約です。(ソニー損保では「旅行変更費用」の取扱いがございません。)

以上のことから、海外旅行保険の最も重要な役割が、旅先での病気やケガの治療費の補償であることは変わりませんが、海外旅行保険の幅広い補償内容により、携行品や手荷物遅延、旅程の変更・出国中止などの幅広い用途で利用されていることがわかります。

高額事故例(治療・救援費用対象分)

治療・救援費用の支払いが300万円以上の高額事故例は39件

最高額はハワイでの事故(疾病)で3,842万円(ジェイアイの過去最高支払額)

2010年度に治療・救援費用の支払いが300万円以上と高額になった重大事故例は39件ありました。海外では医療費自体が高額な上、手術などの医療行為の説明に医療通訳が必要となり、家族などの救援者の渡航費用やホテル代、医師・看護師の付き添いでのチャーター機による医療搬送など、総額では大変高額になるケースがあります。

地域別に見るとヨーロッパ・北米が多くなっております。
ヨーロッパや北米は、医療レベルが比較的高いため、治療や入院の費用が高額になる傾向にあります。さらに、医療搬送の際は距離・時間が長いため費用が高額化することや、旅行日程が比較的長期間であり、フライトも長いことから、体調を崩しやすいことが原因と考えられます。

ただし、渡航地域の拡大に伴い、発生地域も多様化していると言えます。特に医療水準が日本と比較して一般的に低水準にある場合は、バンコクなど医療水準が比較的高い医療機関がある都市へ搬送して治療を行う必要があり、物価が安い国においても費用総額は高額化することがあります。

重大な事故や病気の場合、現地入院で1日あたり数十万〜100万円程度の費用が必要になり、医療搬送費用や現地に家族が駆けつける救援者費用を加えると、治療・救援費用は、発生後すぐに数百万円に膨れ上がり、総額1,000万円を超えることにもなります。なお、2010年度は保険金の支払いの最高額はハワイでの事故(疾病)で3,842万円でした。これは、過去の当社の「治療・救援費用」の支払いで最高額となっています。

このように高額事故例が多発傾向にある中で、「治療・救援費用を無制限に補償するプラン」のニーズも高まっており、2010年には選択率が37.5%と、多くのお客様にご選択いただいております。クレジットカード付帯の保険は補償額が低額なため、重大事故時には治療費などの補償が不足する可能性が高く、補償内容や現地でのサービス内容を確認の上、海外旅行保険に併せて加入するのが望ましいと言えます。
また、今後もシニア層の海外旅行の増加が予想されることから、2011年4月1日より、従来対象外であった慢性疾患(持病)の治療費用等を補償する「疾病に関する応急治療・救援費用補償特約」(保険期間31日以内、保険金額300万円)を発売開始いたしました。

高額事故上位

順 国名 事故状況 支払保険金(円)
1 ハワイ 往路機内で意識がもうろうとし、到着後救急車で搬送。肺炎・脳梗塞と診断され37日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。 38,429,998円
2 アメリカ 鯨ウォッチングのクルーズ船が波に揺れて転倒。腰椎骨折と診断され17日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 29,928,529円
3 アメリカ 吐き気・下痢・腹痛が続き受診。小腸穿孔・腸内感染と診断され29日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 23,964,188円